友達とオンラインでマーダーミステリー:4つの形式
2026年8月14日 公開 · 約 7 分で読めます
友達とオンラインで推理を遊ぶとき、詰まるのはほぼ「良いシナリオが見つからない」ではなく形式の選択ミスです。全員が同じ通話に入って同時に調査しようとすると、三人が喋って五人が待つ状態になり、四十分後には全員がスマホを見ています。
四つの形式はそれぞれ別の問題を解きます。人数、使える時間、そして演じたい人がいるかどうかで選んでください。
1. 画面共有で一緒に解く(2〜8人)
一人が事件を開いて画面を共有し、導入を読み上げ、みんなが決めた質問を打ち込む。残りは議論する。
向いている場面: 人数も習熟度も問わず、準備時間ゼロ。いちばん安定していて、いちばん過小評価されている形式です。
なぜ効くのか: 「一度に一人しか喋れない」という制約を欠点ではなく構造に変えるからです。発言権を奪い合うのではなく、「次に何を聞くか」を相談することになる。それはもともと推理でいちばん面白い部分です。
注意点:
- 15分ごとに操作者を交代。 打つ人が決める人になりがちなので、交代で防ぎます。
- タイムラインは共有ドキュメントに。 オンラインは対面より時系列を見失います。一人が書けば全員が得をする。
- 打つ人は答えを先に言わない。 テキストを先に読める分だけ有利なので、「手だけ」と決めておくこと。
2. 同一事件のタイム競争(4〜20人、チーム分け)
全員が同じ事件を解きますが、2〜5人のチームに分かれ、それぞれ別のボイスチャンネルで独立して進め、最後に告発の完成度を競います。
向いている場面: 人数が多い、競争心がある、時間を区切りたい。社内イベントや同窓の集まりの最適解です。
なぜ効くのか: 線形にスケールする唯一の形式だからです。20人なら4チームで、チーム内部の体験は少人数の卓とまったく同じ。
注意点:
- 中間で一度スコアを出す。 ここで競争心に火が点きます。
- 厳格な締切を設け、二度告知する。
- 推理に配点する(犯人2点、手口3点、動機2点)。名前だけだと当てずっぽうのチームが勝ち、全員が白けます。
3. マルチプレイのルーム(3〜10人)
同じ事件の中で各自が操作できるオンラインルームを持つゲームもあります。
向いている場面: 気心の知れた、同時に喋ることに慣れている友人同士。
注意点: このタイプの実質的なボトルネックもやはり音声です。三人が別々の手がかりを同時に読み、同時に話したくなると被ります。ルールを一つ決めてください。手がかりを見つけたらまずテキストに貼り、それから喋る。 テキストは他人の発言を潰しません。
4. なりきりシナリオ(5〜8人)
一人一役、秘密つき、演技あり。対面のマダミスをオンラインでやる形です。
向いている場面: 演じる気がある、3時間以上取れる、人数が確定している友人。
注意点: 四つの中で音声との相性が最悪です。ビデオ通話では発言に被せられませんし、部屋の隅でこっそり話すこともできません。その二つはなりきり形式の中核的な仕組みです。ブレイクアウトルームで私的会話ラウンドを必ず作ること。 5分×3回。でないと八人が順番に喋るだけの会になります。人数は現実的に:8人でもかなりきつく、6人のほうが快適です。
どれを選ぶか
| 状況 | 形式 |
|---|---|
| 思いつきで、10分以内に始めたい | 画面共有 |
| 人数が多い(10人以上) | チーム対抗のタイム競争 |
| 演じたくない人がいる | 画面共有か競争形式 |
| 全員が演じたくて3時間ある | なりきりシナリオ |
| 時差があって時間が合わない | 非同期形式 |
| 二人 | 画面共有+尋問役と記録役の分担 |
オンラインの会を崩さない五つのこと
カメラは、せめて最初だけでもオンに。 監視のためではなく、顔が見えないと沈黙が「誰も聞いていない」と誤読され、そこから全員が黙るからです。
読み上げ役を一人決める。 各自が自分でテキストを読むと、進度が即座に分岐します。一人が音読すれば全員の現在地が揃う。
チャット欄より共有ドキュメント。 チャットは流れていきますが、タイムライン表は状態として残ります。オンラインに必要なのは後者です。
詰まったら容疑者ではなく質問を変える。 オンラインでいちばん多い死に方は、六人の容疑者に順番に漠然とした質問をして回ることです。タイムラインに戻り、まだ誰も説明していない空白を探してください。
解決編の時間を確保する。 告発は終了15分前に締め切る。「解けないまま時間切れ」は、負けるよりずっと後味が悪い。
どの事件から始めるか
友人との一本目は、いちばん難しいものではなく人間関係が明快で時間が読めるものを選びます。
覚醒は約65分で、初回に向いています。同流合屋は家族の秘密系の中難度で、議論の密度が高く、大人数で言い争うのに向いています。雪夜の追跡は時系列の骨格が明確で、「共有ドキュメントに時系列を書く」練習には最適の素材です。
歯ごたえが欲しくなったら覗き鏡や白兎館へ。この二つは分担なしだと集団を溺れさせます。一覧では所要時間と難度の表記を見てから選んでください。
技術面の設定はZoomとDiscordでマダミスに。
よくある質問
何人くらいが最適ですか?
画面共有形式なら2〜8人、4〜5人がいちばん快適です。8人を超えたらチームに分けて競争形式にしないと、発言時間が足りません。
全員が購入や登録をする必要がありますか?
画面共有形式なら、事件を開くのは一人だけで済みます。残りは画面を見ればいい。これが準備コストの低さの理由でもあります。
友達が別々の時間帯にいる場合は?
7時間差で3時間のゲームは、誰かが午前2時に遊ぶことを意味します。75分に圧縮するか、二〜三日かける非同期形式に切り替えて、各自が起きている時間に進められるようにしてください。
通話でいつも埋もれる人がいます
「質問役」の交代制を導入してください。そのラウンドで何を聞くか決められるのはその人だけで、他の人は考えをチャットに書く。堅苦しく聞こえますが、いちばん静かな人を会に引き戻す効果が即座に出ます。
一度解いた事件はもう遊べませんか?
同じ事件は答えを知った時点で意味がなくなりますが、別の事件に移るのに買い直しも学び直しも要りません。箱入りシナリオに対するオンライン形式のいちばん現実的な利点で、事件一覧から次の一本を選べばそのまま次回が始められます。