オンライン宝探し×推理:自分で組むための完全手順
2026年8月14日 公開 · 約 8 分で読めます
オンラインの宝探し×推理は二つの活動の掛け合わせです。解くべき事件が一つと、ウェブ上(そして自宅の中)で見つけるべきものが一連。これはオンラインのチーム企画で最頻出の二つの問題を同時に解きます。全員が同時に動いていること、そして誰も演技しなくていいこと。
以下はそのまま流用できる設計です。進行、手がかりの型、採点、そして進行役が見るべき点。すべて無料のツールで回ります。
基本構造
事件が骨格を提供します。誰が死んだのか(または何が消えたのか)、容疑者は何人か、どんな告発を提出するのか。宝探しが動作を提供します。手がかりは渡されるのではなく、どこかへ行って見つけるものになります。
設計上の要は手がかりをどこに置くかです。三つの供給源を混ぜられます。
1. ウェブ上。 公開ページにある具体的な情報——ある博物館の収蔵品の年号、ある路線の所要時間、ある本のN頁の最初の語。検証可能で、費用ゼロで、全員に公平です。
2. 自宅の中。 「自分より年上のものを見つける」「数字の7が書かれたものを見つける」。この型は人を椅子から立たせます。リモート企画が会議になるのを防ぐ、いちばん効く手段です。
3. 進行役の配布物。 画像、音声の断片、順序を崩したテキスト。共有フォルダに時間指定で置きます。
五種類の手がかり
照合型。 答えが検証可能な事実になっているもの。チームが本当に見つけたのか、当てずっぽうなのかを確認するために使います。
変換型。 見つけたものを一手加工しないと使えないもの。年号の四桁を暗証番号として使う、各語の頭文字を取る、物を大きさ順に並べる。この型が「あっ」の瞬間を作ります。
証言型。 容疑者の発言で、他の手がかりと突き合わせないと真偽が判定できないもの。宝探しを本当の推理に変えるのはここです。
実物型。 カメラの前に何かを掲げさせるもの。価値は情報ではなく、人を立ち上がらせることと、通話に笑いを起こすことにあります。
レッドヘリング。 真実だが誤った結論を支える手がかり。必ず回収できる形にすること。 あとでなぜそれが存在したのかを説明できなければなりません。レッドヘリングとはを参照。
60分の進行
| 時間 | 内容 | 進行役の仕事 |
|---|---|---|
| 0:00–0:08 | 集合、チーム分け、ルールと採点の説明 | 入口でチームを指定。自分で組ませない |
| 0:08–0:12 | 事件の導入、容疑者の紹介 | 容疑者一覧を共有ドキュメントへ |
| 0:12–0:30 | 第一ラウンド:手がかり三つ | 各ブレイクアウトを巡回。静かな部屋には答えではなく問いを渡す |
| 0:30–0:35 | 全体集合、各チームが発見を一つ報告 | 中間スコアを発表 |
| 0:35–0:52 | 第二ラウンド:手がかり三つ+証言 | 誤った説に固着したチームを揺らす |
| 0:52–0:57 | 書面で告発を提出 | 厳格な締切。二分前に予告 |
| 0:57–1:00 | 解決編と採点 | 事件の順ではなく、手がかりを出した順に解く |
採点
正誤だけで採点しないこと。 得点源が「犯人を当てた」だけだと、勘で当てたチームが勝ち、全員が白けます。
推奨配分:
- 犯人 2点
- 手口 3点
- 動機 2点
- 正しく引用した重要証拠につき 1点(上限3点)
- 最速提出 1点(1点だけ。速さが推理を上回らないように)
中間でスコアを一度出すこと。 競争心に火が点くのはここで、これがないと遅れているチームが降ります。
チーム分けと人数
一チーム3〜5人。 3人未満だと議論が生まれず、5人を超えると(注意の面で)落ちる人が出ます。
入口で割り当て、立候補にしない。 自由に組ませると、顔見知りだけの強いチームと、初対面だけの弱いチームができます。
チーム内は意図的に混ぜる。 仕切れる人、声の出る人、丁寧に読む人。静かな人ばかり5人のチームは解けませんし、楽しくもありません。
20人を超える場合は大人数マーダーミステリーへ。
アクセシビリティと配慮(ここは飛ばさないこと)
リモート企画がいちばん失敗しやすいのがここで、しかも当事者はたいてい言いません。
- 実物の手がかりには必ず代替案を。 「赤いものを見つけて」は、シェアハウスの人や外出先から参加している人に優しくありません。常に「またはウェブでXを見つける」という等価の選択肢を添えること。
- 速さを主要な得点源にしない。 タイピングが遅い人、回線が弱い人、子どもを見ている人が構造的に不利になります。
- 音声の手がかりには文字を、画像の手がかりには説明を。
- カメラを強制しない。 実物の提示は、写真をチャットに送る形で代替できます。
- 所要時間を事前に明示する。 介護や育児の段取りが要る人がいます。
用意するもの
共有ドキュメント(タイムラインと容疑者一覧、全員編集可)。 共有フォルダ(証拠、ラウンドごとにサブフォルダ)。 ブレイクアウトルームが使える会議ツール。 進行役用の解答表。各手がかりの答え、各レッドヘリングの回収説明、詰まったときに渡すヒントの文面。 全員に見えるタイマー。 リモートでいちばん崩れるのが時間です。
準備時間の目安:初回で約二時間、次回以降は事件を差し替えて手がかり表を書き直すだけです。
既存の事件を骨格に使う
事件をゼロから書くのがこの企画で唯一本当に難しい部分で、そこはあなたが書かなくて構いません。
既存のオンライン事件を真実の供給源として使います。容疑者、証拠、固定された解答を提供してくれる。あなたがやるのは「証拠」を「見つけるべきもの」に作り替えることだけです。もともと手渡される手がかりを、「このページで/自宅の中で見つけてくる」に変える。
部品が多く分担できる事件が向きます。豊穣詠唱団(十の石、十の扉、九夜)、狐の面、魔方陣の館はいずれも手分けしたチームに報います。枠が短いなら雪夜の追跡が約80分。一覧で所要時間を確認してください。
技術面はZoomとDiscord、時差をまたぐ場合は非同期のリモート企画へ。
よくある質問
何人必要ですか?
6〜20人を2〜4チームに分けるのが快適です。6人未満なら宝探しの層は不要で、画面共有で一緒に解くほうが良い結果になります。
所要時間は?
60分が最適です。45分だと第二ラウンドが展開せず、90分を超えると参加者が別の仕事を始めます。
有料ツールは必要ですか?
不要です。共有ドキュメント、共有フォルダ、ブレイクアウトのある会議ツールで足ります。事件も既存のオンライン事件を使えば、最初の一本は無料です。
参加者どうしが初対面の場合は?
この形式はむしろ純粋な推理よりアイスブレイクに向きます。実物の手がかりで各自が自宅の物を見せることになり、それが自然な話題になるからです。第一ラウンドに実物型を一つ多めに入れてください。
純粋なオンライン推理会と比べた利点は?
全員が同時に動いていることです。純粋な推理会は一人が打ち込んで残りが見ている状態になりやすい。宝探しの層を足すと、どの瞬間にも全員に仕事があります。代償は準備時間が増えることと、推理の深さがやや浅くなること。深さが欲しいなら宝探しの層を外してください。